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寒の夜 渡世日記を 読みふける

毎年、今頃になると何故か、レンタルDVDが観たくなります。それも洋画、邦画問わず古き懐かしい時代を。。。だけど名作といわれる映画はあまり借り手がいないのでしょうか、コーナーは品薄です。 いつもガックリ。今回は、再々だけど「市民ケーン」、「ライムライト」、そして「宗方姉妹」を続けて楽しみました061.gif市民ケーン」・・・正にアメリカ映画としては全く以て骨太な作品!始まってすぐのシーン、息を引き取るケリーが残した言葉「バラのつぼみ」とは?!~~~最後のシーンが衝撃的でした!オーソン・ウエルズ25才!!!の時の監督、主演004.gif            「ライムライト」・・・チャップリンの監督、主演。切なく、優しく、しみじみ心に届きましたね。あの有名な美しい旋律のテーマ曲は060.gifチャップリンの作曲だったなんて。昔からいっぱい聴いていたのに知りませんでした。。。そして
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              1950年作品                                                          原作:大佛次郎                                                         監督・小津安二郎
配役: 父・・・笠智衆
     姉・・・田中絹代
     妹・・・高峰秀子
小津作品は久しぶりでした。高峰秀子ファンのはしくれと致しましては、昨年12月に天国への旅に逝かれた女優さんに会いたくなったのかも・・・。でもこの映画は何と言っても田中絹代の佇まいの美しさでした! 父と姉娘の会話のシーン・・・きつめの襟元、帯は寒椿の絵柄の着物姿。父と一緒に庭先を見ていると・・・一輪椿が落ちて046.gif姉は思わず、横を向き涙をぬぐう・・・このシーンの間!!!はっきりしない姉の態度に妹が頭に来て色々云うのですが、因習に縛られても尚、妹のデコちゃんにきゃさな田中絹代がキリッと澄んだ目で言うのです。「古くならないことが新しいことだと思うのよ。ほんとに新しいことは、いつまでたっても古くならないことだと思っているのよ」・・・と。愛くるしくて、反抗的な妹役のデコちゃんも適役!!そして、脇役の中では食堂のお姉ちゃん役の女優・千石規子!もう90才近しの名脇役、今でも大好きな役者です。 
寒の夜 渡世日記を 読みふける_a0166324_2002311.jpg  「わたしの渡世日記」上・下巻 016.gif            30年位前に読んだけど 歳を重ね、今また読み終えたばかりです。
寒の夜 渡世日記を 読みふける_a0166324_2058179.jpg品格って覚悟がいるもの。何というか・・・とにかく凄い!!!平成22年12月28日天国へ旅立たれたデコちゃんの潔い一生!一代記の鋭いペン先!・・・こういう女性はこの先、出てこないでしょうね。。。名作とは、時代を経てもちゃんと生き残っていくのですね。再発見の連続でした038.gifあの台詞のように・・・・・・「古くならないことが新しいことなのよ」
by choropikotantan | 2011-01-27 21:15 | 好きなこと

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