2018年 04月 03日
三里塚黙す壁画に風光る
三里塚周辺の桜もあっという間に満開、煙るような薄紅色。いいなぁ~と言っている間に、はらはらと。そんなに急がなくってもいいじゃぁない。誰かさんにせかされているような散り様。。。 此処は三里塚第一公園。第二公園も記念館も平和です!! 風の3月、雨の4月というけれど、ここ一週間はのどかな春の日差しが続きますね。我が家から歩いて5分もかからない処、長~い壁画は三里塚の歴史を静かに語っております。ズズズイ~~と100メートル位、力作が並んでいます。 天下の御料牧場があり、広大な桜の名所だった頃の往時を偲び、空港闘争・激動時代の頃を振り返り、再生へと。地元の人たちは、素晴らしい壁画として残しました!! 先ずは高村光太郎「春駒」の詩。きっと両手を広げ、深呼吸した事でしょう大正13年三里塚を訪れ、雄大な自然の中、群れに遊ぶ若駒の姿に感動し、「三里塚の春は大きいよ」と!! 光太郎自筆の原稿をそのままに拡大模写したものである~と脇に解説がありました。 いまの~って、今じゃないよ! 当時のこと。 「松ケ丘厩舎」 「若駒が元気に遊んでいたものでした」 懐古、ノスタルジア~の「ものでした」 「光が丘厩舎」 この絵は伊藤進先生。弥しろ・卓さんのお父様、 「桜花を楽しむ人々」 春に酔ったものです 花見の女性が白の割烹着って良いねぇ!! 「三号池の氷滑り」~~上手に滑ったものです 池でスケート出来たんだね!!この地区はそれだけ寒いところだったんだね 「ホームスパン」HOME SPUN~言葉どおり、家庭で紡ぎ、粗く織った毛織物とか。アンゴラ、アルパカ、ヤギ、ラクダなど~羊毛、緬羊~興味津々 そう言えば若い頃、ツイードのオーバーなんてザックリとした感触で懐かしいなぁ。 ここからは「躍動の三里塚」~~課題は自由、、、「躍動」・「共存共栄」・「伝承」・「不滅の財産」・「母校」いろいろ。 ところで壁画の上には錆びた鉄条網がずっとずっと続いて。未だにお上の威圧がここに・・・やるせない想い!地元の人達に我慢とは何?!・・・いつまで強いるのか!!? 来し方行く末、先は短いのだから一日一日大事に過ごしましょう。 ここでの穏やかな暮らし、漸く17年目の春を日めくりしておりまする
by choropikotantan
| 2018-04-03 19:58
| 歳時記